朝起きたら首が動かない…「寝違え」とは?

朝目覚めて首を動かした瞬間、「痛くて動かせない」「後ろを振り向けない」と感じたことはありませんか?このような痛みは一般的に“寝違え”と呼ばれるもので、睡眠中に首まわりの筋肉や靱帯が軽い炎症を起こした状態です。
レントゲン検査では骨や関節に異常が見られないことが多く、実際には筋肉や靱帯の一時的な損傷、いわば“首の軽い捻挫”のようなものです。首を少し動かすだけで強い痛みを感じたり、肩や背中まで張りが広がることもあります。
寝違えはなぜ起こるのか?

寝違えの原因は「寝相」だけではありません。大きく分けて睡眠中の姿勢の崩れと日常生活での首への負担が関係しています。
同じ姿勢のまま長時間眠ってしまうと、首の筋肉が圧迫され、血流が悪くなります。すると筋肉が固まり、起床時に痛みとして現れます。本来は寝返りによって姿勢が調整されますが、枕の高さが合っていなかったり、マットレスが硬すぎる場合は寝返りが打ちにくく、首にストレスがかかりやすくなります。
また、近年ではスマートフォンやパソコンの長時間使用による日常的な姿勢の乱れも大きな原因です。頭が前に出た姿勢が続くことで首の筋肉が常に緊張し、睡眠中のわずかな姿勢の乱れでも炎症が起きやすくなります。さらに、疲労やストレス、睡眠不足などで自律神経が乱れると筋肉が硬直し、寝違えが発生しやすい状態になります。
つまり、寝違えは“その一晩だけの姿勢”ではなく、日頃の身体バランスや生活習慣が大きく影響している症状なのです。
今日からできる寝違え予防のポイント

寝違えを繰り返さないためには、普段から首や肩に負担をかけない環境を整えることが大切です。
次のような習慣を取り入れてみましょう。
● 枕や寝具を見直す
自分の体格に合った高さと硬さの枕を選び、首の自然なカーブを保てる姿勢で眠るようにしましょう。寝返りが打ちやすい寝具も大切です。
● 首を冷やさない工夫を
冷えは筋肉をこわばらせ、血流を悪化させます。エアコンの風を直接当てないなどの工夫を行いましょう。
● 姿勢を意識する
スマホやパソコンを使うときは、画面を目線の高さに合わせるのが理想です。頭が前に出た状態を避け、肩の力を抜いてリラックスした姿勢を意識しましょう。
● 軽いストレッチで血行を促進
肩を回す、首をゆっくり倒すなどの簡単なストレッチを取り入れることで、筋肉の緊張がほぐれ、寝違え予防につながります。
寝違えでつらいときは当院にご相談ください

寝違えが起こった直後は、痛みのある方向に無理に首を動かさず、まずは安静を心がけましょう。多くの場合、数日で自然に痛みが和らぎますが、次のような場合は早めの施術が必要です。
痛みが強くて首を動かせない
何度も寝違えを繰り返している
手や腕にしびれを感じる
当院では、首や肩の筋肉の緊張を丁寧に緩め、骨格の歪みを整えることで痛みの改善を目指します。
その場しのぎの対処ではなく、再発しにくい身体づくりをサポートし、快適に動かせる首を取り戻します。
首の痛みや寝違えでお悩みの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。






